柿木将棋VIの補足説明

2002.9.28 柿木

柿木将棋VIに関して、よく受ける質問やマニュアルで説明が足りない点等について、補足説明します。

1.対局思考について

■強さについて
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強さは、コンピュータの速度によって、大きく変わります(どのソフトでもそうですが、柿木将棋は特に大きく変わります)。
また、戦型や局面によっても強さが変わり、対局によって、内容に大きな差が出ます。
駒落ちでは、平手よりかなり弱くなります。


2.棋譜管理機能について

■棋譜の分岐の作成方法
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棋譜の分岐を作成する場合、分岐を作成する局面で、継続対局を実行し、人対人で対局を開始し、指し手を入力します。

■棋譜の入力ミスについて
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柿木将棋IVまでは、棋譜の入力ミスをしたとき、手を戻して、再入力することができました。
しかし、柿木将棋V以降でこうすると、棋譜の分岐が作成されます。
入力した手を取り消すときは、「待った」を使います。
なお、「棋譜の分岐を作成する」がオフなら、従来通りの動作となります。

■棋譜の削除
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棋譜を途中から削除する場合は、棋譜ウィンドウ、または、分岐ウィンドウの指し手を右ボタンでクリックし、削除のメニューを使います。

■分岐ウィンドウ
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分岐ウィンドウは、次の手を表示します。分岐があると、複数の手になり、優先順に表示します。
・コメントが付いた指し手には、*のマークが付きます。
・指し手を右ボタンでクリックすると、メニューから次のコマンドが実行できます。
 ・削除:指定した手以降の棋譜を削除します。
 ・先頭へ:指定した手を最優先とします。
 ・連続再現:連続的に進めます。

■棋譜形式の一括変換
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詰将棋の連続実行で、詰将棋の解答と余詰検査を共にオフにすると、指定フォルダの棋譜形式の一括変換が可能です。

■将棋倶楽部24の棋譜の読み込み
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将棋倶楽部24の棋譜を柿木将棋に読み込む方法は、次に説明があります。

http://www.shogidojo.com/dojo/kifu.htm


3.定跡編集について

■定跡コンバータについて
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スタートメニューにある定跡コンバータは、柿木将棋III・柿木将棋IVの定跡ファイル(*.KJK)を、柿木将棋V/VI用(*.KJ2)に変換するものです。
*.CMTのファイルは、従来のものがそのまま使えます。

■定跡データの異常について
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定跡データに異常があるとき、「現在の局面を検索」「定跡参照」を実行すると、「データに異常がありました。検索を中止しますか?」とメッセージが出るときがあります。
このとき、「検索を中止しますか?」に対して、はいを選び、検索を中止します。
その局面で、異常な手があるはずなので、その手を削除します。
さらに、エラーがあれば、これを繰り返します。
これで、異常なデータが修正できるはずです。
なお、念のため、元のデータのバックアップを残しておいて、作業して下さい。


4.詰将棋について

■詰将棋のメモリの設定
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詰将棋のメモリの設定は、編集/思考・対局設定の詰将棋のページで行います。
または、詰将棋を実行する際に、Shiftキーを押すことでも可能です。
長手数の詰将棋を速く解くためには、長手数用メモリをできるだけ大きくします。
短手数用メモリは、求解時のみ使用します。通常は、1MB〜3MB程度で構いません。
メモリの設定は、パソコンの搭載メモリより大きくできません。
Windows2000/NT/XPでは、メモリを増設すれば、最大1.5GBまで、設定可能です。
Windows 95/98/Me では、Windowsの制限により、最大256MBまでしか使えません。

推奨設定例:

搭載メモリ OS 短手数用 長手数用 備考
64MB Windows98/Me 1MB 40MB 41MB
128MB Windows98/Me 3MB 64MB 67MB
256MB Windows98/Me 3MB 192MB 195MB
3MB 112MB 115MB 常駐ソフトがある場合
512MB Windows2000/XP 3MB 376MB 379MB
768MB Windows2000/XP 48MB 602MB 650MB
1.5GB Windows2000/XP 48MB 1324MB 1372MB

(注)同時に動作しているプログラムがある場合は、短手数用のメモリ割り当てを減らします。

■詰将棋の解手順
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棋譜がある状態で解いたとき、解は分岐棋譜として出力されます。
ソフトの解は、元の棋譜から分岐したほうです。
詰み上がりにしおりを作成する設定にすると、しおりへ移動のメニューで容易に詰み上がり局面に移動することができます。
作意手順がある状態で解いたとき、分岐が作成されなければ、作意通りの解です。
作意と違った手が分岐になります。>+のボタンを押すと、その局面となります。
解だけを出したいときは、棋譜を削除した後で解かせるか、「棋譜の分岐を作成する」をオフにします。
解答時間は、初手の消費時間として記録されます。設定で、棋譜のコメントに記録することも可能です。

■環境と解答時間
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柿木将棋VI(V6.00)の解答時間です。

CPU メモリ 作品 手数 解答時間 解答手数
Athlon/1.2GHz 256MB 図巧8番(難問) 41手詰 59分50秒 43手
図巧100番(寿) 611手詰 55秒 611手
Pentium III/800MHz 768MB ミクロコスモス 1525手詰 3時間03分 1533手
図巧8番(難問) 41手詰 33分15秒 45手
図巧100番(寿) 611手詰 1分21秒 611手
無双100番(大迷路) 163手詰 2分03秒 163手
新扇詰 873手詰 1分24秒 873手
Pentium III/800MHz 512MB ミクロコスモス 1525手詰 解けない
図巧8番(難問) 41手詰 58分58秒 43手
Pentium III/650MHz 256MB 図巧8番(難問) 41手詰 95分36秒 43手
図巧100番(寿) 611手詰 1分42秒 611手
無双100番(大迷路) 163手詰 4分16秒 163手
新扇詰 873手詰 1分39秒 873手

柿木将棋VI(V6.16/V6.17)の解答時間です。

CPU メモリ 作品 手数 解答時間 解答手数
Athlon XP 2000+ 768MB ミクロコスモス 1525手詰 1時間54分 1525手
図巧8番(難問) 41手詰 11分04秒 43手
図巧100番(寿) 611手詰 32秒 611手
無双100番(大迷路) 163手詰 56秒 163手
新扇詰 873手詰 1分06秒 873手
Athlon XP 2000+ 512MB ミクロコスモス 1525手詰 2時間12分 1525手
Athlon/1.2GHz 1GB ミクロコスモス 1525手詰 2時間34分 1525手
図巧8番(難問) 41手詰 14分28秒 43手
Athlon/1.2GHz 512MB 図巧8番(難問) 41手詰 14分54秒 43手
図巧100番(寿) 611手詰 39秒 611手
無双100番(大迷路) 163手詰 1分16秒 163手

■余詰を調べる機能について
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1手詰の局面での余詰は、検出しないようにしています。

■空きメモリについて
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長手数用メモリの空きを表示します。
30%程度以下になると、解けるのに時間がかかったり、解けなかったりすることが多くなります。
30%程度以下になって解けるものは、メモリを多くすると、より速く解けます。

■長手数用詰将棋の既知の問題
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長手数用詰将棋には、次の問題があることがわかっています。

・変化別詰の解となる場合がある。
・解に無駄合がある場合がある。
・求解エラーと表示される場合がある。この場合、解が正しくない可能性があります。
・一部の作品が詰むのに不詰になる。

これらは、今後、改善していきたいと思っています。

質問がありましたら、 (柿木)までメールを下さい。

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