2003.6.30 柿木
柿木将棋VIIに関して、よく受ける質問やマニュアルで説明が足りない点等について、補足説明します。
1.画面について
■駒について
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盤・駒の設定で外部駒を使うと、従来の駒も使えますし、付属しているより多くの種類の駒(49種)やインターネット上で公開されている個人で作成された駒や自分自身で作成した駒も使用できるようになります。
2.対局思考について
■強さについて
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強さは、コンピュータの速度によって、大きく変わります(どのソフトでもそうですが、柿木将棋は特に大きく変わります)。
「相手の時間を利用する」をオフにすると、弱くなり、思考時間が長くなります。
また、戦型や局面によっても強さが変わり、対局によって、内容に大きな差が出ます。
駒落ちでは、平手よりかなり弱くなります。
3.棋譜管理機能について
■棋譜の分岐の作成方法
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棋譜の分岐を作成する場合、分岐を作成する局面で、継続対局を実行し、人対人で対局を開始し、指し手を入力します。
■棋譜の入力ミスについて
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柿木将棋IVまでは、棋譜の入力ミスをしたとき、手を戻して、再入力することができました。
しかし、柿木将棋V以降でこうすると、棋譜の分岐が作成されます。
入力した手を取り消すときは、「待った」を使います。
なお、「棋譜の分岐を作成する」がオフなら、従来通りの動作となります。
■棋譜の削除
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棋譜を途中から削除する場合は、棋譜ウィンドウ、または、分岐ウィンドウの指し手を右ボタンでクリックし、削除のメニューを使います。
■分岐ウィンドウ
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分岐ウィンドウは、次の手を表示します。分岐があると、複数の手を優先順に表示します。
・コメントが付いた指し手には、*のマークが付きます。
・指し手を右ボタンでクリックすると、メニューから次のコマンドが実行できます。
・削除:指定した手以降の棋譜を削除します。
・先頭へ:指定した手を最優先とします。
・連続再現:連続的に進めます。
■将棋倶楽部24の棋譜の読み込み
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将棋倶楽部24の棋譜を柿木将棋に読み込む方法は、次に説明があります。
http://www.shogidojo.com/dojo/kifu.htm
■棋譜ファイルの加工法
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柿木将棋の棋譜ファイルは、テキスト形式ですので、フリーのツール等で容易に加工することができます。
データの一括変換ツールは、ここに色々あります。
例えば、次のもの等です。
32bitコマンド rep
複数ファイルを連続置換 サブディレクトリ処理、ファイル選択限定機能、ワイルドカードON/OFF機能付
ChangeWord
エディタの置換機能を、指定されたフォルダ内のファイル全てに行う
こういったツールで、「対局者:」→「作者:」というように一括変換できます。
なお、安全のため、バックアップを残しておくことをお勧めします。
4.棋譜データベースについて
■棋譜の登録について
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柿木将棋で再現している棋譜は、「棋譜データベースに登録」のメニュー(F10キー)で登録することができます。
■局面検索について
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柿木将棋で再現している局面は、「棋譜データベースで局面検索」のメニュー(F9キー)で検索することができます。
5.盤面編集について
後手の持駒の歩18枚を先手の持駒にしたい、という場合があります。柿木将棋VIや柿木将棋VIIでは、これを一度に行うことが可能です。Ctrlキーを押しながら、後手の駒台の歩をクリックします。その後、駒を先手の駒台へ移動すると、18枚全部を一度に移動できます。
また、CtrlキーとShiftキーを押して移動すると、後手のすべての持駒を先手の持駒にすること等が可能です。盤面から駒台へも可能です(玉は除きます)。
柿木将棋VIIでは、マニュアルのP47に説明があります。
6.定跡編集について
■定跡コンバータについて
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スタートメニューにある定跡コンバータは、柿木将棋III・柿木将棋IVの定跡ファイル(*.KJK)を、柿木将棋V/VI/VII用(*.KJ2)に変換するものです。
*.CMTのファイルは、従来のものがそのまま使えます。
■定跡データの異常について
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定跡データに異常があるとき、「現在の局面を検索」「定跡参照」を実行すると、「データに異常がありました。検索を中止しますか?」とメッセージが出るときがあります。
このとき、「検索を中止しますか?」に対して、はいを選び、検索を中止します。
その局面で、異常な手があるはずなので、その手を削除します。
さらに、エラーがあれば、これを繰り返します。
これで、異常なデータが修正できるはずです。
なお、念のため、元のデータのバックアップを残しておいて、作業して下さい。
7.詰将棋について
■詰将棋のメモリの設定
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詰将棋のメモリの設定は、編集/思考・対局設定の詰将棋のページで行います。
または、詰将棋を実行する際に、Shiftキーを押すことでも可能です。
長手数の詰将棋を速く解くためには、長手数用メモリをできるだけ大きくします。
ただし、短手数の詰将棋を解く場合は、メモリの割り当てを少なくするほうが速く解けます。
短手数用メモリは、求解時のみ使用します。通常は、1MB〜3MB程度で構いません。
メモリの設定は、パソコンの搭載メモリより大きくできません。
Windows2000/NTでは、メモリを増設すれば、最大1.5GBまで、設定可能です。
WindowsXPでは、メモリを増設すれば、最大1GBまで、使用可能です。
Windows95/98/Meでは、Windowsの制限により、最大256MBまでしか使えません。
推奨設定例:
搭載メモリ | OS | 短手数用 | 長手数用 | 計 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
64MB | Windows98/Me | 1MB | 40MB | 41MB | |
128MB | Windows98/Me | 3MB | 64MB | 67MB | |
256MB | Windows98/Me | 3MB | 192MB | 195MB | |
3MB | 112MB | 115MB | 常駐ソフトがある場合 | ||
512MB | Windows2000/XP | 3MB | 376MB | 379MB | |
768MB | Windows2000/XP | 6MB | 652MB | 658MB | |
1.5GB | Windows2000 | 6MB | 1374MB | 1380MB |
(注)同時に動作しているプログラムがある場合は、短手数用のメモリ割り当てを減らします。
■詰将棋の解手順
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棋譜がある状態で解いたとき、解は分岐棋譜として出力されます。
ソフトの解は、元の棋譜から分岐したほうです。
詰み上がりにしおりを作成する設定にすると、しおりへ移動のメニューで容易に詰み上がり局面に移動することができます。
作意手順がある状態で解いたとき、分岐が作成されなければ、作意通りの解です。
作意と違った手が分岐になります。>+のボタンを押すと、その局面となります。
解だけを出したいときは、棋譜を削除した後で解かせるか、「棋譜の分岐を作成する」をオフにします。
解答時間は、初手の消費時間として記録されます。設定で、棋譜のコメントに記録することも可能です。
■環境と解答時間
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柿木将棋VII(V7.00)の解答時間です。
CPU | メモリ | 作品 | 手数 | 解答時間 | 解答手数 |
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Athlon XP 2000+ | 768MB | ミクロコスモス | 1525手詰 | 1時間42分 | 1527手 |
図巧8番(難問) | 41手詰 | 9分52秒 | 43手 | ||
図巧100番(寿) | 611手詰 | 20秒 | 611手 | ||
無双100番(大迷路) | 163手詰 | 54秒 | 163手 | ||
新扇詰 | 873手詰 | 50秒 | 873手 | ||
Pentium III/650MHz | 256MB | 図巧8番(難問) | 41手詰 | 32分16秒 | 43手 |
図巧100番(寿) | 611手詰 | 53秒 | 611手 | ||
無双100番(大迷路) | 163手詰 | 2分38秒 | 163手 | ||
新扇詰 | 873手詰 | 2分22秒 | 873手 |
■余詰を調べる機能について
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1手詰の局面での余詰は、検出しないようにしています。
■空きメモリについて
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長手数用メモリの空きを表示します。
30%程度以下になると、解けるのに時間がかかったり、解けなかったりすることが多くなります。
30%程度以下になって解けるものは、メモリ割り当てを多くすると、より速く解けます。
■長手数用詰将棋の既知の問題
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長手数用詰将棋には、次の問題があることがわかっています。
・変化別詰の解となる場合があります。
・解に無駄合がある場合があります。
・求解エラーと表示される場合があります。この場合、解が正しくない可能性があります。
・一部の作品が詰むのに不詰になる場合があります(短中編を含みます)。
これらは、今後、改善していきたいと思っています。
質問がありましたら、 (柿木)までメールを下さい。