2007/5/8
柿木将棋VIIIに関して、よく受ける質問やマニュアルで説明が足りない点等について、補足説明します。
盤・駒の設定で外部駒を使うと、従来の駒も使えますし、付属している多くの種類の駒やインターネット上で公開されている個人で作成された駒や自分自身で作成した駒も使用できるようになります。
棋譜の分岐を作成する場合、分岐を作成する局面で、継続対局を実行し、人対人で対局を開始し、指し手を入力します。
棋譜を途中から削除する場合は、棋譜ウィンドウ、または、分岐ウィンドウの指し手を右ボタンでクリックし、削除のメニューを使います。
将棋倶楽部24の棋譜を柿木将棋に読み込む方法は、次に説明があります。
http://www.shogidojo.com/dojo/kifu.htm
後手の持駒の歩18枚を先手の持駒にしたい、という場合があります。柿木将棋VI以降では、これを一度に行うことが可能です。Ctrlキーを押しながら、後手の駒台の歩をクリックします。その後、駒を先手の駒台へ移動すると、18枚全部を一度に移動できます。
また、CtrlキーとShiftキーを押して移動すると、後手のすべての持駒を先手の持駒にすること等が可能です。盤面から駒台へも可能です(玉は除きます)。
スタートメニューにある定跡コンバータは、柿木将棋III・柿木将棋IVの定跡ファイル(*.KJK)を、柿木将棋V/VI/VII用(*.KJ2)に変換するものです。
KJ2形式の定跡ファイルは、次のいずれかの操作で、柿木将棋VIIIで直接読み込むことができます。
(1) KJ2ファイルを柿木将棋の画面にドロップする。
(2) ファイル-開くのメニューで、ファイルの種類を定跡とし、ファイルを選択する。
平手の定跡ファイルは、拡張子 KJ3 を KJ2 に変更すると、VII 等で利用することができます。
定跡データに異常があるとき、「現在の局面を検索」「定跡参照」を実行すると、「データに異常がありました。検索を中止しますか?」とメッセージが出るときがあります。
このとき、「検索を中止しますか?」に対して、はいを選び、検索を中止します。
その局面で、異常な手があるはずなので、その手を削除します。
さらに、エラーがあれば、これを繰り返します。
これで、異常なデータが修正できるはずです。
なお、念のため、元のデータのバックアップを残しておいて、作業して下さい。
詰将棋のメモリの設定は、ツール/思考・対局設定の詰将棋のページで行います。
また、詰将棋を実行する際に、Shiftキーを押すことでも可能です。
長手数の詰将棋を速く解くためには、長手数用メモリをできるだけ大きくします。
短手数用メモリは、求解時のみ使用します。通常は、1MB〜3MB程度で構いません。
メモリの設定は、パソコンの搭載メモリより大きくできません。
使用可能なメモリの最大値は、OSによって次の制限があります。
OS | メモリの最大値 |
---|---|
WindowsXP | 1GB |
Windows2000 | 1.5GB |
Windows98/Me | 256MB |
搭載メモリ | OS | 短手数用 | 長手数用 | 計 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
64MB | Windows98/Me | 1MB | 40MB | 41MB | |
128MB | Windows98/Me | 3MB | 64MB | 67MB | |
256MB | Windows98/Me | 3MB | 192MB | 195MB | |
3MB | 112MB | 115MB | 常駐ソフトがある場合 | ||
512MB | Windows2000/XP | 3MB | 376MB | 379MB | |
768MB | Windows2000/XP | 6MB | 652MB | 658MB | |
1.5GB | Windows2000 | 6MB | 1374MB | 1380MB |
(注)同時に動作しているプログラムがある場合は、短手数用のメモリ割り当てを減らします。
棋譜がある状態で解いたとき、解は分岐棋譜として出力されます。ソフトの解は、元の棋譜から分岐したほうです。
詰み上がりにしおりを作成する設定にすると、しおりへ移動のメニューで容易に詰み上がり局面に移動することができます。
作意手順がある状態で解いたとき、分岐が作成されなければ、作意通りの解です。
作意と違った手が分岐になります。>+のボタンを押すと、その局面となります。
解だけを出したいときは、棋譜を削除した後で解かせるか、「棋譜の分岐を作成する」をオフにします。
解答時間は、初手の消費時間として記録されます。設定で、棋譜のコメントに記録することも可能です。
現在、受け方の手は、最長で駒が余らない手を選択しますが、余詰がないということは調べません。
長手数用メモリの空きを表示します。
30%程度以下になると、解けるのに時間がかかったり、解けなかったりすることが多くなります。
30%程度以下になって解けるものは、メモリ割り当てを多くすると、より速く解けます。
通常は、最終手の余詰は検出しません。
1手詰の局面で「余詰を調べる」を実行すると、1手詰の作品や最終手の余詰を検出することができます(VIIIの新機能)。
柿木将棋では、作意と異なる手で詰む場合、基本的に余詰と判定しています。
単純な判定で非限定、迂回と判定できる場合のみ、そう判定します。
実際には、人の判断では許容される迂回等を余詰と出力する場合もあります。
許容可能なキズかどうかは、機械的な判断が困難な場合があり、安全のため余詰と出力します。
柿木将棋の判断は絶対に正しいものではなく、最終的には人の判断が必要です。
柿木将棋では、設定された作意手順に対して、他の手で詰む場合、余詰(あるいは、非限定、迂回)とします。
したがって、作意手順に非限定があり、非限定の手順中のみに余詰がある場合、その非限定の手順を作意手順に設定しないと余詰は検出できません。
詰将棋情報の作者を設定すると、詰将棋用の印刷になります(玉方の持駒制限をしていない場合、VIIIの新機能)。
各種設定/印刷の「詰将棋の玉方持駒を印刷しない」をオフにすると、通常の印刷となります。
長手数用詰将棋には、次の問題があります。
詰むのに不詰になる場合として、受け方に非限定があり、その後、同一局面に還元するものがあります。次の文章で、この問題を説明しています。
「詰将棋プログラムにおける証明数の2重カウント対策の一手法」
棋譜の再現中、棋譜の入力中、局面編集中等、常に、利きを表示させたり、消したりすることができます(VIIIの新機能)。
(1) 特定の駒の利きを表示する。
Ctrlキーを押しながら、マウスの右ボタンで駒をクリックします。
(2) 全駒の表示
Ctrlキーを押しながら、マウスの右ボタンで駒の無い場所をクリックすると、次のメニューが出ます。
局面が変わったとき、駒の利きの表示は消えます。
※利き表示機能は、サポートの対象外です。
動作が異常になったり、起動しても何も表示されなくなったときは、次のことをお試し下さい。
これでだめでしたら、次の手順をお試し下さい。
質問がありましたら、 (柿木)までメールを下さい。