更新 2024/08/02 柿木 義一
柿木将棋や「Kifu for シリーズ」の KIF形式棋譜ファイルは、以下の形式のテキストファイルである。
文字コードは、拡張子が ".kif" の場合は Shift-JIS、".kifu" の場合は UTF-8 である。
改行コードは、使う OS の標準的なコードとする。
Windows なら、CR,LF である。
# ---- Kifu for Windows95 V3.53 棋譜ファイル ----
開始日時:1999/07/15(木) 19:07:12
終了日時:1999/07/15(木) 19:07:17
手合割:平手
先手:先手の対局者名
後手:後手の対局者名
手数----指手---------消費時間-- # この行は、なくてもいい
1 7六歩(77) ( 0:16/00:00:16)
2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
3 中断 ( 0:03/ 0:00:19)
先頭が 「#」で始まる行は、プログラムが読み飛ばすコメント行である。
どこに挿入されてもいいし、また、削除してもよい。
手合割は、次の形式で、表記する。
手合割:平手
手合割は、次の表記とする。
「平手」、「香落ち」、「右香落ち」、「角落ち」、「飛車落ち」、「飛香落ち」、「二枚落ち」、「三枚落ち」、「四枚落ち」、「五枚落ち」、「左五枚落ち」、「六枚落ち」、「左七枚落ち」、「右七枚落ち」、「八枚落ち」、「十枚落ち」、「その他」
省略したときは、平手と判断する。
「先手:」「後手:」「下手:」「上手:」以降は、対局者名を示す。
「(キーワード):」で始まる情報を追加できる。
標準で、次の情報があり、さらにユーザが任意のものを追加できる。
「開始日時」(「対局日」も可)
開始日時、終了日時は、「1999/07/15」 の形式で、日付を記録しなければいけない。
「終了日時」
「棋戦」
「戦型」
「表題」
「持ち時間」
「秒読み」:秒読みの秒数
記述例:「秒読み:30秒」
「消費時間」
「場所」
「掲載」
「備考」
「先手省略名」:局面図の印刷等に使用する。
「後手省略名」:局面図の印刷等に使用する。
「記録係」
記述例:
秒読み:30秒
作品番号
作品名
作者
発表誌
発表年月
出典
手数
完全性
分類
受賞
備考:対局情報としても使われる。
指し手を次の形式で表示する。
<指し手> = [<手番>]<移動先座標><駒>[<装飾子>]<移動元座標>
<手番> = "▲" | "△"
▲: 先手(下手)、△:後手(上手)
※現在、 手番は省略している。
<移動先座標> = <X座標><Y座標> | "同 " | "同"
<X座標> "1"~"9":全角アラビア数字
<Y座標> "一"~"九":全角漢数字
"同 "は、直前の指し手の移動先
同の後、通常、全角空白が続くが、全角空白が無い場合もあり得る。
<駒> 駒名
玉、飛、龍、角、馬、金、銀、成銀、桂、成桂、香、成香、歩、と
龍を「竜」であらわす場合もある。
成銀を「全」、成桂を「圭」、成香を「杏」であらわす場合もある(「詰将棋パラダイス」でも使用)。
<装飾子> = ["打" | "成"]
打つ場合は、必ず「打」を付ける。
不成の場合は、「不成」を表記しない。
<移動元座標> = "(11)"~"(99)" :()で囲んだ半角2桁の数字
指し手には、通常のもの以外に、終局・中断時の次の表記がある
「中断」
「投了」 手番側が投了したことを示す。投了するまでの消費時間を記録する。
「持将棋」 持将棋になったことを示す。
「千日手」 直前の手で千日手になったことを示す。「千日手」の消費時間は 0 となる。
「切れ負け」 時間切れで負けを示す。
「反則勝ち」 直前の指し手が反則であることを示す。
「反則負け」 その指し手の手番側が何らかの反則で負けたことを示す。反則の内容は、コメントで記録できる。
「入玉勝ち」 手番側が入玉宣言で勝ったことを示す。入玉宣言で持将棋になった場合は「持将棋」とする。入玉宣言で、条件を満たさず、負けとなった場合は「反則負け」とする。
「不戦勝」 先手(上手)の不戦勝
「不戦敗」 先手(上手)の不戦敗
「詰み」 詰みを示す。主に、詰将棋で使用する。
「不詰」 不詰を示す。主に、詰将棋で使用する。
指し手の表記例:2三歩成(24)
指し手と同じ行で、指し手の後に、その指し手の消費時間を表記する。
消費時間の()内の最初の数字は、その1手の消費時間(分:秒)、次の数字は、累積の消費時間(時:分:秒)を示す。
消費時間は、省略できる。
詰将棋や任意の局面から始まる棋譜は、指し手の前に、開始局面が付く。
初期配置から始まる棋譜(駒落ちを含む)は、開始局面を省略できる。
各指し手の後に「*」で始まる行があると、その指し手に対するコメントになる(複数行可)。
初手の前のコメントは、開始局面のコメントとなる。
「&」で始まる行は、その前の手を指した局面に対するしおりを示す。
「&」の後は、しおり名を示す。
&<しおり名>